全国でスギ花粉症の方は何千万にもいるそうですが、私もその一人。
実は30歳までまったく花粉症ではなかったのですが、突然発症して毎年2月になると鼻水と喉の痛みに悩まされます。
最近このスギ花粉の根本治療として花粉を身体に取り込む舌下免疫療法が保険適用になったと知りました。
ネットの口コミなどを見ると、人によっては効果が出るのにものすごく年月がかかるらしいですが、花粉症とおさらばできるならとやってみることに。
舌下免疫療法の効果でスギ花粉症が治るのか自らの身体で検証し、体験談を報告したいと思います。
舌下免疫療法をはじめる時期はスギ花粉の時期を避けること
舌下免疫療法を始める時期は花粉が飛んでいない時期となります。
通常は6月~11月ではないでしょうか。
このあたりはお医者さんに相談してください。
ちなみに、私は6月から始めることにしました。
そして舌下免疫療法の治療期間は最低でも3年と言われています。
途中で挫折する人もいるそうなので、我慢強い人しか向いていないかもしれません。
なお、舌下免疫療法の効果は人によりますが、8割くらいの人に効果があるとか。
すごい期待してしまいます。
アレルギーの血液検査
まず舌下免疫療法を始めるには、舌下免疫療法をやっている耳鼻科を探す必要があります。
やっていない病院もあります。
幸い、私の近所には舌下免疫療法を行っている耳鼻科がありましたので、さっそく治療をお願いすることにしました。
最初に、本当にスギ花粉症なのかどうか血液検査が必要となります。
結果はだいたい1週間くらいで出ます。
ちなみに、私の血液検査の結果です。
スギ:4
ヒノキ:3
明らかに花粉症のアレルギーが現れています。
本人的にはかなりの重症の部類と思っていたので当然といえば当然。
ちなみにこの数値は0~6のクラスで表されていて数値が多いほど重症だそうです。
2週間かけて徐々にスギ花粉を取り込んでいく
さて、めでたく花粉症であることが証明されたので、舌下免疫療法の治療が開始されることになりました。
今後の流れとしては、花粉を徐々に身体に取り込んでいって慣らしていくという作業になります。
薬局でシダトレンという舌下免疫療法の薬をもらいました。
青い小さなスプレーで、毎日決められた量を舌の下にプッシュし2分間保持します。その後は飲み込みます。
・1週間目
うすめのシダトレンを徐々にスプレーしていく
・2週間目
さらに濃いシダトレンを徐々にスプレーしていく
シダトレンの1プッシュ目で身体に異変が
さて、私の身体だけの問題だと思いますが、何と最初の1本目のボトルのワンプッシュをしたあと、2時間ほどで徐々にお腹が痛くなってきました。
どちらかというと腹痛もちなので、いつものやつかと思っていたらさにあらず。
1時間しても2時間しても収まらず、これはアナフィラキシーショックではないかなと思って病院に駆け込むことになりました。
しかし、当日は日曜日で残念ながら耳鼻科はお休み。
仕方なく開いている内科をなんとか探して受診しました。
しかし内科の先生も最新の舌下免疫療法の症例など知るはずもなく、とりあえず胃薬をもらうということでその日はなんとか我慢しました。
翌日、耳鼻科にいって体調不良について先生と相談しました。
飲み込むと内臓に影響が出るかもしれないということで、舌で保持したあと飲み込まずはき出すことにしました。
ここで免疫療法をやめてしまえば、一生後悔すると思い継続することに。
その後は何の変化もなし
シダトレンをはき出すように変更してからというもの、一切腹痛はなくなりました。
結局腹痛はシダトレンのせいなのか、それとも何か別の要因なのかわかりませんでしたが、腹痛という障害がなくなったことで俄然舌下免疫療法を続けていく決意がかたまりました。
ただ、薬の濃さを上げていく段階で舌の下がピリピリする感覚があり、少し炎症を起こしたようになりました。
しかしこれも日数がたつうちに慣れてきたのか正常になりました。
15日目以降からは毎日同じ量を服用する
さて、15日目までいくとその後は毎日同じ量を舌に入れるようになります。
この15日目以降はボトルではなく、小型のパックになります。
パックの口をちぎって、中からシダトレンの液体を出して舌下に垂らします。
2分間保持するのは同じです。
なお、投薬から1ヶ月の間は、毎週1回通院する必要があります。
アレルギーにお薬のため、毎週医師が診断する決まりになっているようです。
これはどの耳鼻科にいっても同じだそうです。
1ヶ月後からは月に1度の通院
シダトレンを使い出してから1ヶ月、特に身体に変化はありませんでした。
夏ということもあり、スギ花粉も飛んでいないため、現在の自分の身体の状態はわかりませんでした。
なお、1ヶ月後からは月に1度の通院でよくなります。
毎回耳鼻科の先生に最近の鼻の調子などを質問されて答えるだけです。
6ヶ月後2回目の血液検査
最初の血液検査から6ヶ月後に2回目の血液検査を行います。
この検査でスギ花粉にどのくらい反応しているかを確認するためです。
ちなみに、こちらは舌下免疫療法6ヶ月後の数値です。
スギ花粉アレルギー:6
なんと、半年前より数値が悪化していました。
おそらくシダトレンを毎日取り込んでいるせいでスギに対するアレルギーがとりあえずマックスになったのだと思います。
シダトレンがうまく効いてくればこの数値はどんどん下がっていくはず。
だからちょっとショックですが、まだ半年。
最低3年は続けないという舌下免疫療法です。
シダトレンをはじめて初めての花粉の季節
さて、現在2018年2月。舌下免疫療法をはじめて約9ヶ月です。
いよいよスギ花粉治療をはじめて初めての花粉の季節がきました。
普通、2月の第1週くらいになると鼻がムズムズしてきて花粉が飛んだのがわかります。
今年もわかりましたが、いつもの年より感じない?
ん?
もしかして舌下免疫療法が効果をだしてきたのか?と興奮しました。
しかし、その淡い期待も2月も後半になってスギ花粉が大量に飛び始めると失望に変わりました。
今年は昨年よりスギ花粉がたくさん飛んでいるらしいですが、やはり症状のひどい年と今年の症状は変わらずでした。
鼻は常時完全につまっていますし、寝ているときも途中で起きて点鼻薬を注入する始末。
しかし、なぜか今年は目のかゆさをほとんど感じませんでした。
これが舌下免疫療法の効果なのかよくわかりません。
当初、舌下免疫療法の効果を確かめるために、毎年飲んでいたザイザルとモンテルカストを飲まずにいたのですが、症状がきつくなってからは両方の薬を飲んでいます。
とりあえず、今年はまだ効果なしということで、引き続きシダトレンを毎日飲むことします。
シダトレンをはじめて1年
ただいま2018年7月。
シダトレンを飲み始めてちょうど1年が経過しました。
この体験談も1年となりましたが、まだ花粉症に対する何らかの成果は出ていません。
今日は半年ごとの血液検査の結果を聞きにいく日でした。
もしかして、じぶんではわからないけどアレルギー反応で良い結果が出ているかもしれないと、小学生が遊びに行くときみたいなうきうき気分で耳鼻科に行きました。
結果は。。
変化無し。
スギ花粉6(1~6段階)
6は重症です。
残念。。
2,3年はシダトレンを頑張ってみるつもりですが、1年経って何も変わっていないとちょっとがっかりですよね。
先生は数値には表れていない変化がもしかしたらあるかもしれないから、今後も根気よくシダトレンを使って行きましょう。というお話でした。
本当に根治するのか??
今後の治療効果についてはまたご報告します!
スギ花粉の舌下免疫療法としてシダトレンを飲み始めて1年半が経過しました。
今年は昨年の5倍スギ花粉が飛ぶらしいのですが、本当かな?
本当だったら死ぬレベルだけど。。
スギ花粉のアレルギー数値が下がっている!
今日は3回目の血液検査の結果がかえってきました。
耳鼻科の先生が驚きの表情。。
結果は・・・
なんと、なんと測定値が、下がっていました!!
奇跡が起こったのか、アレルギーレベルは6だったのが4に。
測定値は前回は100を超えて数字がふりきれる程の重症だったのに、今回は45.30になっています。
これが本当ならシダトレンはすごい効果があるということになります。
ただ、測定値の基準値は0.35以下なので、まだまだスギ花粉症が人より強いということになります。
さてさて、シダトレンが効いているかどうかは、2月から本格的に花粉が飛散する時期に薬をあえて飲まないで調べます。
薬を飲まなくてもやり過ごせれば舌下免疫療法が効いているということですし、スギ花粉の症状がひどければまだまだ効いていないということ。
ということで、来月から2月。スギ花粉の飛散は怖いけど、なんだか楽しみになってきました!!
【追記】
さて、前回の投稿から3ヶ月。
今年の花粉症の様子をご報告しておきます。
2月。
確かに花の中に花粉は感じるのですが、いつもの年より鼻水は出てこない。
薬も全然飲まなくて大丈夫!
ん?
これって、これって。
ちょっと期待しましたが、本格的なスギ花粉の飛散は3月のため、気を落ち着けて様子をみました。
3月。
え?
日中ほんとんど鼻水が出ない。
くしゃみもすごい少ない。
今年はスギ花粉が昨年より大量に飛んでいるというニュースをやっているのですが、今のところ私にはほとんど症状がでていません。
薬も飲んでいません。
寝るときに少し鼻が詰まるので、点鼻薬をして寝るのですが。ほぼそれだけ。
点鼻薬はやり過ぎるとよくないですが、安眠のためには必要。
あとは、地下鉄などホコリの多い場所に行くとくしゃみがすごく出るのはいつもの年と変わらない感じです。
それでも、スギ花粉に対するアレルギーが相当減っているのは間違いありません。(個人の感想です)
12月の血液検査の値があれだけ大きく下がったのも、やはりシダトレンが効いているという証拠なのではないかなと思います。
4月。
突然のくしゃみ鼻水が発生しました。
先生いわくヒノキ花粉かもしれないとのこと。
確かに、血液検査でもヒノキ花粉にかかりつつあるという数値が出ていましたが。
スギ花粉はシダトレンのおかげで治りつつあるというのに今度はヒノキか!
ヒノキの花粉症についてはまだ舌下免疫療法の薬が発売されていません。
そのため、来年以降もヒノキには悩まされそうです。
5月。
ヒノキの影響もかなり収まって、薬を飲まなくても寝る前の点鼻薬だけでなんとか過ごせるようになりました。
以前はゴールデンウイークが終わると花粉症の症状も治まっていたのですが、今年はなかなか終わりません。
ヒノキの飛散が伸びているという記事を読んだのでそのせいかもしれませんね。
6月。
完全に花粉症の症状が終わりました。ヒノキの悲惨が終わったようです。
これでも今年も花粉とはおさらば。
シダトレンは効きつつある感じがすごくする!
シダトレンはまだまだ飲み続ける必要がありますが、今年はかなり効いていたということでご報告しておきます。
舌下免疫療法で2年が経過
先日半年ぶりに血液検査を行いましたので結果をご報告しますね。
スギ花粉のアレルギー数値は再び悪化
残念ながら、血液検査の数値だけを見ると前回の検査から悪化してしまいました。
クラスが「5」になっています。
前回が「4」だったのが一つ悪くなったということです。
でも、先生の話だとこれくらいは誤差の範囲なので、確実にシダトレンの効果は見えているのかもしれません。
明らかに今年の春のスギ花粉は症状が抑えられました。
これは絶対に舌下免疫療法のお陰だと思っています。
これまでの半年ごとの検査数値はこのとおり。6が一番悪くて数字が少ない方がよくなっているということです。
6→4→5
(1~6段階)
シダトレンはタブレット型が発売されたそうです
さて、先生と薬剤師さんから聞いたのですが、シダトレンは現在の液体タイプからタブレット型に移行を進めているらしいです。
液体型(リキッド型)の難点として、冷蔵庫で保管しなければいけないという点があります。
タブレット型になれば、会社に持っていって飲むこともできますし、何より飲み忘れが減ると思います。
さらに、タブレット型の方がエキスが濃い?らしいです。
濃いならその方が効きそうですよね??
そんなわけで、私としては液体型のシダトレンからタブレット型に切り替えたいところなのです。
ただ、また徐々にシダトレンの濃さを増やしていく液体型と同じことを最初は行う必要があるとか。
それがちょっと面倒です。
とりあえず、来週診察してもらったときに相談してみようと思います。
最近はブタクサの花粉症状が・・
それにしても、8月になっても鼻がつまる症状が今年は出ています。
夏はここ関東ではブタクサの花粉症が出る時期なので、結構飛んでいるのかもしれません。
昼間は大丈夫ですが、寝る前になると副交感神経が作用するのか自然と鼻が詰まります。
そのため、寝る前に点鼻薬を1回スプレーしておくと、ものすごくよく眠れる。
点鼻薬はやり過ぎるとよくないですが、こういう使い方をして安眠に努めたいと思っています。
春以外の花粉については大正製薬の情報がわかりやすかったです。
詳しくは大正製薬のサイトをご覧ください。