先日のブログでもお伝えしましたように、盲腸で緊急搬送されました。
とりあえず薬で抑えることにして後日正式に手術をすることとなりました。
どんなことにも絶対はないので失敗が怖かったのですが、先日無事に退院しましたので、盲腸の手術についての体験談をご紹介しますね。
前回の記事はこちらから。
盲腸の手術前日から入院して説明を受ける
さて、入院の前日は事前の検査を受けたり、手術の説明を受ける日にあてられます。
当日は10時30分に病院に到着。
入院センターというところにいって、入院手続きを取ります。
ベッドの確保が一番重要なのですが、前回同様個室を希望しておりました。
ただ、一番安い個室は埋まっているということで、今回はトイレとシャワー室と洗面台がついた豪華個室で入院することに。
一泊23,000円もするので、4日入院すると92,000円もします。
当然個室にしている部分の費用は保険適用されないため自腹です。
でも、入院経験者からするとお金をかけても個室に入ることがとても大切だと思います。
大部屋の人達もベッドの周りをカーテンで仕切って一応のプライバシーを守れていますが、それでもいろんな物音がして一日中落ち着きません。
また、トイレやシャワーも、そのたびに部屋から出て行く必要があり、元気なときはいいですがお腹が痛くて動きづらいときは個室がとてもありがたい。
また、エアコンも個室なら自分のお好みの温度設定ができるので、かなり快適です。
ただし、今回は入院期間が3泊4日と短くシャワー室を使ったのは1回だけでした。。
この日は、ベッドの上でパソコンを開き仕事をしました。
また、最近電子ピアノを始めたので小型の電子ピアノを持ち込んで練習したり。
退屈な病院ライフをなんとか満喫することに。
麻酔医の先生と看護師さんと打ち合わせ
さて、盲腸の手術は全身麻酔です。
そのため麻酔科の先生が担当することになっています。その先生と事前にこれまでの病歴や使っている薬などについては打ち合わせを行いました。
これがまたスゴイ若くて可愛い先生。
この病院はイケメンや美人ばっかり医者にいるらしい。
モニターをみると「研修医」となっていて、ちょっと不安になったけど、まあ気にしないことにする。
都心の病院はお医者さんにも人気らしいので、若い優秀な先生が全国から集まってくるのかもしれません。
続いて手術担当の看護師さんと打ち合わせです。
当日の注意点などをお話ししてもらいました。
こちらも女性でしたがガッツのありそうな看護師さんで、やはり手術担当の看護師さんになるとかなりベテランでこれくらいしっかりしてないとダメなんだろうなと、そんな感じがしました。
前日から食事抜きです
夕方、イケメンの主治医がやってきて、今回の手術の内容や承諾書のサインなどを求められました。
一番残念だったのは、この日の昼から食事が抜きになったこと。
まさか全然食べられないとは思わなかったので、もう少し朝食を食べてくれば良かったと後悔しました。
なお、食事を抜くことで脱水症状になるため手術までにできるだけ水を1リットル飲むように指示されました。
そんなわけで病院内のコンビニでOS1を2本買って常備。
最初はそんなに飲めないと思ったけど、食事も取ってないし病院の中は乾燥しているので、結構グビグビいけました。
寝間着と手術着はレンタルします
あと、入院中に着る物は結構自由です。
家から持ってくる方もいるようですが、面倒なので私はレンタルすることにしました。
病院の中にレンタル業者が入っていて、その業者さんに必要なパジャマの数とタオルの数、それから手術の際に着る手術着を依頼します。
全部で3,000円くらいだったので、独身の人や付き添いのいない人は荷物が減るので、レンタルできる病院ならレンタルがオススメです。
手術当日
病院は6時が起床時間です。
結構早いけどこれになれてくると普通になります。
朝看護師さんがやってきて検温と血圧、酸素量の測定をします。
これは入院中は朝晩必ず行われるようです。
とりあえずパジャマを脱いで手術着に着替えます。
手術着は浴衣みたいな仕組みで、前開きになっているものです。生地はタオルみたい感じ。
下は普通に下着をつけます。
盲腸の手術開始は9時からでした。
看護師さんが病室に呼びに来て一緒に手術室まで向かいます。
手術ははじめてじゃないので緊張はしてなかったけど、手術室に入ったら目の前にはテレビでよく見る手術台が。
否が応でも緊張せずにはいられません。
その場で手術着を脱ぐようにいわれてパンツ一枚に。
女性のスタッフばかり6人ほどの前で脱がされたので一抹に恥ずかしさがありました。
そのまま手術台に乗ってタオルをかけられます。
これは寒くないようにするのととりあえず恥ずかしくないようにするためだと思います。
頭の上では麻酔医の可愛い先生が麻酔の機械の前でスタンバイ。
右側を見ると見慣れない看護師さん?もしかして手術をするのはこの先生かな?
いや、これがまたすごいキレイな先生です。
この病院はどうなっているんだろうなんて考えているうちに、左手の甲から点滴用の針を刺されました。
なぜか点滴の針が一度では刺さらない私。今回も一度に刺さらず、看護師さんが謝りながらもう一本刺します。
この3ヶ月何十本も針を刺されているのでだいぶ感覚が麻痺してきました。それでも痛い物は痛いのですけどね。
他の看護師さんは心電図の機械を付けたりして、早速全身麻酔が始まりました。
吸入器を顔に当てられて息を大きく吸うように指示されます。
1分くらいかな?突然意識が遠のく感じがして、それからはまったく覚えていません。
盲腸の手術後は全然動けません
看護師さんに名前を呼ばれて目が覚める。
なんかすごいいろんな夢を見た気がするけど全然覚えていません。せっかくの機会なので盲腸の手術中にどんな夢をみるか記憶しておきたかったな。
すごい眠気があって、もっと寝たいなと思いながらストレッチャーで病室まで運ばれていきます。
どうやってベッドまでこのおっさんを運ぶんだろうと考えていたら、なんかストレッチャーからベッドに滑らす感じで移動させられました。
それからまたどっと眠気が出てしばらく眠ることに。
ここまでだいたい3時間くらい。盲腸の手術といっても結構時間かかかるみたいです。
お腹が痛くてとにかく寝れない
目が覚めたのは3時くらいかな。
とにかくへそのあたりが痛くて目が覚めました。
今回腹腔鏡手術で施術していただいています。
おへそと、それ以外に2ヶ所穴を開けてカメラを入れながら虫垂炎を切る手術。
最近はお腹を無理に切らずにこうして穴を開けて手術することが多いそうです。
そのため、おへそが痛い。
とにかく痛い。
眠ろうとするたびにおへそが痛み出して目が覚めます。
点滴からはお水と抗生剤と痛み止めが代わる代わる注入されます。
ただ、この痛み止めが効いているのかよくわからないくらい痛みが治まりませんでした。
看護師さんには何度も痛いと訴えたところ、べつの薬に変えましょうと。
その薬にしてもらってから、なんとなく痛みが落ち着いてきたような気がします。
あくまで気がする程度。やはり痛い。
そして、最悪なのが尿道に管を入れられていることです。
そんなに痛くはないのですが変な気分。もちろん身動きできないので苦しい。
身動きするとちんちんの先っぽがちょっと痛みます。
それでも時々体勢をを変えないといけないので、お腹の痛みをこらえて横になったり仰向けになったりします。
これがつらい。
人間の尊厳を脅かされるとはこのことだ。
寝たきりの生活になるとこんな風になるのかなとか考えながら、これからも健康に気をつけなきゃと思いながらうつらうつらしていました。
その後も1時間おきくらいに点滴を変えたり、痛み止めをかえたり看護師さんがバタバタ出入りします。
とにかくお腹が痛くて、その夜は3時間くらいしか眠れませんでした。
手術翌日は尿管を外すが最悪の気分
朝目覚めるとやはりお腹の痛みは変わらず。
しかしこの日から朝食が出て食べることができます。
電動ベッドを動かしてお腹の痛みを我慢しながらなんとか起き上がり食事を取ります。
おかゆ中心の食事をとりあえず半分ほど食します。
その後、痛み止めの薬を飲みました。
これが結構効いた。
あんなに痛かったへそのあたりの痛みがかなり緩和されて、身体が動かせるようになりました。
それから看護師さんと歩行訓練を行います。
ちょっと歩けるかどうかみてもらい、痛いのを我慢しながらだけどなんとか立ち上がって動けるのを確認。
その後、看護師さんが来て尿道から管を外すと。
この看護師さんがまた若くて可愛い。マスクをしているのでわからないけどかなり可愛い。
こんな可愛い看護師さんに管を外してもらえるなんてうれしいやら恥ずかしいやらですが、とにかく早く外してもらいたい。
外す瞬間「うわっ」てなりますよと言われる。
何度か深呼吸をして次のタイミングで取りますね!と言われて抜きます。
痛くはないけど、本当にうわって感じ、いや最悪な気分。
残量感がハンパないし、とにかくトイレに行きたくなります。
這うようにトイレにいき、こんなときトイレ付きの個室で良かったと思う。
オシッコを絞り出します。
なかなか出ないのですが、2,3滴出るとそれがまた痛いのなんのって。
まるで尿道に石でも詰まっているみたいな。
そんな感じで5分くらいトイレに座っていたら大汗をかきました。
なんとかベッドに戻って座ると突然のめまいが。
極度の脱水状態で大汗をかいたものだから貧血のときみたいになりました。
急いでジュースやらお茶やらを飲んでしばらくじっとしていたらなんとか、血の気が戻ってきました。
水分重要。
その日は、とにかく何もすることがないので寝たり起きたり。
久しぶりにテレビをたくさん見ていると、知っている芸能人が昔よりかなり老けてしまったのがちょっと悲しかった。
時は流れ盲腸もなくなる。
昼食は完食。
その後、手術室でみた美人の先生が一人でやってきて手術で気になることはあったかと質問されました。
話をきくとこの先生が執刀してくれたと。
すごいなこの病院。こんな若くてキレイな人が盲腸を切ってくれるなんて、すごい幸せだわ。
それにしてもずっと喉がいがらっぽい。
これは全身麻酔の際に喉に人工呼吸器の管を刺すかららしい。
咳をしても咳払いをしてもお腹がいたいので、喉にタンがたまってしかたない。
この日はシャワーを浴びれません。
髪が油っぽくて気持ち悪い、気持ち悪いと思いながら眠りに落ちました。
手術2日目はもう退院できる
手術から2日目。
朝食をもりもり食べていると、久しぶりに便意がやってきました。
おならも順調に出てくれていたのですが、便がでなくて心配していました。
しかし、トイレにいってもお腹がいたくて力めないため、自然に出てくるのを待つしかありません。
これが結構つらい。
その後、回診で主治医がやってきて今日退院できますよということになりました。
こんなにお腹が痛いのに大丈夫かなと思ったけど、みんなこんなもんらしい。
最近の技術はすごいわ。
激しい運動はダメだけど散歩とかは全然OKらしい。むしろ動いた方が腸が動いていいらしい。
最後に請求書をもらいます。
22万円という金額に目が飛び出そうでしたが、個室に泊まっているのでこれくらいか。
退院すると決まったら急に前向きになります。
そそくさと身の回りのものを片付けて帰ることに。
電子ピアノを担いで来たのに結局一度しか使いませんでした。
シャバの空気がうますぎる
病院から外に出ると、夏の終わりの湿気が身体にまとわりつく。
普段は不快でしかない湿気なのに、乾いて人工的に管理された病院の中から出てくると、自分のいる場所に戻ってきたみたいに感じる。
グッと深呼吸するとまだお腹が痛い。
それでも全身にシャバの空気をまとって自分の足で歩き出すと、もう病院の中にいたことがすごく昔のことのように思えて自然と早足になる。
健康第一。